UDCすみだ
墨田区で「こまった課?」体験ワークショップを開催
Area Branding
2023年2月27日(月)、UDCすみだ(東京都墨田区)の地域開放スペースで、公務員・学校職員・学生・地域住民が参加してのこまった課?のワークショップを開催しました。
STORY
UDCすみだとは?
UDC(アーバン・デザイン・センター)すみだは、公・民・学連携のまちづくりプラットフォーム組織です。UDCは全国各地にあり、UDCすみだは2021年4月に全国で23番目に開設されました。開設から遅れてオープンしたのが、会場となった地域開放スペースで、こまった課?のプロジェクトメンバーが、UDCすみだにスタッフとして参画している縁から、今回のワークショップを開催する運びとなりました。
■ UDCすみだ ホームページはこちらからご覧ください。
こまった課? 公式noteで
ワークショップレポートを公開中!
地域に開かれた場所での開催となった今回のワークショップには、隣接する大学の職員さんと学生さん、墨田区 障害者福祉課の職員さん、地域の方など、年齢や所属、経験などさまざまな方々にご参加いただきました。
また、こまった課?の開発段階から連携している社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会の職員さんに、各グループのファシリテーターをご担当いただいています。
参加者の皆さんがそれぞれに、ワークショップで体験したことや気づいたことを、自分自身の普段の生活やお仕事とつなげて考えてみてくださっていることが印象的で、墨田区 障害者福祉課の職員さんからは「ぜひ職員の研修にも取り入れてみたい」との声をいただきました。
こまった課? 公式noteでは、ワークショップ当日の様子やご参加いただいた墨田区 障害者福祉課 課長、大学職員(保健室 看護師)の方のインタビュー、参加者アンケートなどをご紹介しています。ぜひご覧ください!
■ こまった課?公式 noteはこちらからご覧ください。
行政・デザイン会社・社会福祉法人が連携し
地域に体験をつくり出す
今回のワークショップでは、ゲームをプレイすることを楽しんだり、参加者同士のコミュケーションを楽しんだりするなかで、目に見えない障害について考えてみる、想像力をふくらませてみる体験を地域のなかにつくり出すことができました。行政、デザイン会社、社会福祉法人が連携する、こまった課?らしい、COLOGUEらしい、社会へのアプローチをこれからも続けていきたいと思います。
こまった課? の詳しい情報やご購入はこちらから
■ ホームページ:https://komattaka.com/
■ note:https://note.com/komattaka/
■ STORES(ショッピングサイト):https://komattaka.stores.jp/items/60c17a4902a58969a427c85e
Voice
iU 保健室 看護師 大榮亜由美さん
簡単にできるゲームで、誰とでも楽しんで取り組めると感じました。中学生ぐらいになれば子どもでもできそうですね。
自分が子どもだったころを振り返ってみると、意外と特性を持っていた同級生がいたなと思います。
ただ、当時は「変わっている子」で一括りにされていて、私自身、警戒心を持って彼らに接していたこともありました。
接しながら知っていくうちに好きになったり手伝ったりできるようになっていったため、やはり「知る」ことは大切だと思います。
相手にとって適切な接し方ができるようになるためにも、
子どもの頃からいろいろな困りごとを抱えている人がいると知ることが大切であり、
私の子ども時代にも「こまった課?」があればよかったなと思いました。
現在、保健室には特性の影響でしんどくなってやってくる学生がいます。自分でできる対策をしている子が多くいる一方、
多感な年ごろであることもあり、なかなか周りに自分の特性について知らせるのは難しいようです。
誰かに伝えたところで、困らないようにはできないかもしれません。それでも、みんなでアイディアを出し合って、
困りごとに対して「どうしよう?」と考えられることが大切だとゲームを通して感じました。
困りごとを抱えている多感な年ごろの当事者の子たちにとっては、
「こまった課?」の体験が「自分だけではない」と思える機会になるのかもしれません。
中高生、大学生と若い世代が「こまった課?」に触れられる機会が増えればいいなと思います。
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墨田区 障害者福祉課 課長 瀧澤俊享さん
非常におもしろかったです。「障害」といっても、知的障害や精神障害など、言葉で言われてもいまいち理解しづらい、
ピンとこない部分があるものですが、「こまった課?」の住人のようにキャラクターで見ると、すっとイメージできると感じました。
役所の窓口に、何度も何度も同じ質問をしてくる方がいらしたことがあります。
今回のワークショップで、この方は期待している回答がほしくて同じ質問を繰り返していたのだとわかりました。
質問に対してただ返すのではなく、その方に寄り添って、ほしがっている答えを出そうと意識すれば安心していただけたのでしょう。
そうしたヒントに気付けるいいアイテムだと思いました。
職員側のときには、キャラクター名を当てるために必死に頭を働かせましたね。
なかなかわからず、真剣に考えてようやくわかるくらいなのですから、
ふだんの仕事ですぐに相手の特性に気付けることはなかなかないのでしょう。
これまで、相手の特性を理解せずに対応して不満を抱かせてしまったこともあったのかもしれないと思いました。
また、真剣に考えた提案でも1点しかもらえない経験をして、相手の気持ちに寄り添って対応することの難しさもあらためて感じましたね。
挨拶でも申し上げたように、4月に新入職員が入ってきた暁には、ぜひ研修に「こまった課?」を採り入れたいと思っています。
TEAM
- UI/UX Designer:
- N. YOKOYAMA
- Graphic Designer:
- K. NAKANO
- Vision Designer:
- H. TAKEUCHI
MEMBERS
Planner
H.Takeuchi
Ux Designer
N.Yokoyama
Graphic Designer
K.Nakano