シンクボード株式会社 様
にしかんずかんプロジェクト
CI・Logo / カタログ・パンフレット / 空間・イベント / Area Branding
新潟県西蒲区の未来のまちづくり「にしかんプロジェクト」においてワークショップを設計。Webサイトや展示スペースの空間デザイン、それに伴うグラフィック制作を通じて「にしかんエリア」の新たな魅力を発信しました。
STORY
共生する未来について 地域事業者と一緒に考える
新潟市の最西端に位置する「にしかんエリア」は、 豊かな自然を背景に農業や温泉、酒造り、料理店など 多彩な生業が生まれた魅力あふれる地域です。しかし近年、さまざまな課題により地域内の分断が進んでいるエリアでもありました。 共生する未来を実現すべく地域ブランディングが求められるなか、 「にしかんエリア」の人々がお互いの想いや個性を知る「場」をどのようにつくるか。 また、この地で生き、働く人々が主体的に行動を起こせる「指針」とは何か。 前述の課題を前提に「にしかんプロジェクト」がスタートし、 地域の事業者の皆様と一緒に未来の街づくりを考察するワークショップを行いました。
「にしかん」をふかんする、 新しい視点のローカルメディア
ワークショップを経て「にしかんエリア」のローカルマニフェストが開発された後、 WEBサイト『にしかんずかん』や展示会、リーフレットからエリアの新たな魅力を発信。 めざしたのは〈「にしかん」をふかんするずかん〉をコンセプトに 「にしかん」を知らない人が、このエリアに訪れるきっかけをつくることです。 単に“食べて見て遊べるエリア”という紹介ではなく、 「もの」「こと」「ばしょ」を切り口に 街の個性や事業者の皆様の取り組みを世の中に共有していきました。
リーフレットの裏面では、ローカルマニフェストの内容を イラストで表現することに挑戦。 「にしかんエリア」に息づく 「暮らしの営み」「温かさ」「人間味」などが感じられるように、 手書きならではの血の通ったトーンでこの地に息づく文化や歴史、 地域の特性を“ずかん”の中にちりばめています。
「外」から集客するだけではなく、 「内」から行動を促すデザインを
ロゴマークはプロジェクトの主役である地域の事業者の皆様が “自分たちの取り組みのマーク”として認識しやすく、 継続的に展開できるシンプルなデザイン。 エリアを象徴する「山」をベースに、 よく見ると「ずかん」を開いた状態で机に伏せた形を連想させます。 本プロジェクトにおけるグラフィック制作は、 地域の事業者の皆様の「行動を促進する」ことも大きな目的のひとつだったため、 ロゴマークを見て、ワークショップでの対話を思い出し、 共生する未来に向けた自発的なアクションにつながるような 行動の起爆剤としての役割も期待されていました。
「にしかんずかん」から、 「にいがたずかん」をつくりたい
2020年9月、新潟駅内の複合型シェアスペース「MOYORe:(モヨリ)」の オープンとともに「にしかんエリア」を紹介する展示がはじまりました。 「にしかんプロジェクト」の経緯から理解を深められる導線づくりに加え、 ずかんを一枚一枚めくるように街の魅力を伝えるパネルづくり、 設置された展示物とパネルの内容を関連づけて楽しめる工夫など 一貫した世界観をもちながら、より分かりやすい空間デザインを実現しました。 親子で安心して楽しんでいただくために、 子どもの目線の高さに合わせた展示物の設置や安全性にも配慮しています。
新潟各地には、まだまだ隠れた魅力のある地域がたくさんあります。 これからも地域ごとの独自の課題と向き合いながら、 本プロジェクトのメソッドを未来の街づくりに活かし、 新潟全体を盛り上げる地域ブランディングに貢献していきたいと考えています。
TEAM
- VISION DESIGNER/WORKSHOP DESIGNER:
- HARUKA TAKEUCHI
- DESIGN MANAGER:
- TAKASHI AKEMA
- BRANDING DESIGNER:
- SAYURI ADACHI
- WEB DIRECTOR:
- TAKESHI INOUE
- WEB /GRAPHIC DESIGNER:
- NAO MIYAO
- GRAPHIC DESIGNER:
- YUKI TAKANO
- ILLUSTRATOR:
- HONOKA ARAKI
- 企画/プロデュース:
- シンクボード株式会社 AYUMI YAMAKURA 、 SOUHEI OGURA
- ローカルマニフェスト策定:
- 株式会社 fog TAKAKO OHYAMA
- PHOTOGRAPHER:
- LINKUP PHOTOGRAPHY 、 AKIRA SAIKI
MEMBERS
Planner
H.Takeuchi
Art Director
S.Adachi
Web Director
T.Inoue