デジタル・アド・サービス

障がいを楽しく知るゲーム「こまった課?」

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世の中を「目に見えない障がいをちょっと知ってる状態」にするために発足したと障がい者支援施設様との合同プロジェクトです。 「こまった課?」というカードゲームを作り、ゲームを福祉施設の周りの地域の方や、学生さんや先生方、家庭や友達の間で遊んでもらうことによって「目に見えない障がいをちょっと知ってる状態」を目指しています。 2022年度グッドデザイン賞受賞。

STORY

福祉に関わる気づき「知らないから怖い」を変えたい

私たちが福祉に関わる仕事をお受けするようになってから、当時プライベートで人へ説明すると「障がいってなんか知らないから怖い」「知らないから関われない」と言われてしまい、これを少しでも変えたいと考えるようになりました。

「ちょっと知ってる」状態が、他者を想像する力をはぐくむ

ある日、商業施設で泣き叫ぶ男性を目にしました。近くには彼のお父さんらしき方もいます。福祉の仕事をするようになり、彼らを以前見たことがあったので「何かいつもと違うことがあったのかな?」自然とそう考えていました。しかし福祉に関わる前だったら「なんだか怖い」と思っていたかもしれない…とても気づきのある出来事でした。

住人たちが楽しく暮らせる街を、仲間と一緒に考える

制作したゲームでは、プレイヤーが役所の職員となって、いろんな特性を持っているがゆえにお困りごとがある住人たちへ質問をすることで、困ってしまう理由(特性)を見抜いて解決することを目指します。ときに住人(当事者)の立場にたち、またときに職員の立場から住人の気持ちを想像し、なにができるか考えることで「他者への想像力」を持つことが、とても大切だと考えています。こまった課?で遊んでいただいた方々が、自分の生活でこまっている人々に出会ったとき「怖い」ではない感情で想像力を持っていただけたら、とても嬉しいです。

個性が愛らしい住人たち


こまった課?に相談にくる住人の特性は「目に見えない障がい」をモデルにしています。目に見えない障がいとは、発達障がいや、病気などによる後天性の障がいも含む、他人の目には見えないけれど、生活の上でハンディとなるものを指しています。住人のイラストは、多様な存在が違和感なく世界に存在する描写が素敵な「スケラッコ」様に制作いただきました。

ロゴで個性が共存する社会を表現


ロゴの文字は、それぞれ6文字とも違うフォントを元にして構成しています。こまった課?の様々な個性を持つ住人たちが共存している世界を、ロゴでも表現できるように、形状が微妙に違うけれどしっくりくるようなバランスを目指しました。

楽しくおしゃべりなカラーリング


こまった課?は対話によって進行していくゲームだったため、「楽しくおしゃべりなカラーリング」をテーマにしました。スケラッコさんにカラフルで元気な色を使ってイラストを描いていただいたので、そのトーンにも合わせて、パッケージを見た人が「このゲーム楽しそうだな」と感じてもらえるようにしています。 また、こまった課?の舞台である役所は、レトロな雰囲気の場所も多い印象だったため、ビビッドだけどレトロ調を意識し、昔のおはじきやサイコロが入っているような、お道具箱のような雰囲気でデザインしています。

こまった課?の世界が動き出すモーショングラフィックス


こまった課?公式webサイトは、2021年度新潟アートディレクターズクラブで部門賞(上山響子)を受賞しています。カードゲームの雰囲気をそのまま反映できるよう、世界観を意識しながら制作をしています。わくわくするようなモーションを取り入れて、見ているだけでも楽しいサイトを目指しました。


詳細なプロセスについては、COLOGUEの事例webサイトnoteを参照ください。

こまった課?ご購入はこちらから。


TEAM

企画・開発・制作・デザイン:
株式会社デジタル・アド・サービス
VISION DESIGNER:
HARUKA TAKEUCHI
PLANNER/MOVIE:
SATOMI FUJII
ART DIRECTER:
KYOKO KAMIYAMA
共同開発・監修:
社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会 障害者支援施設 清瀬育成園 ひだまりの里きよせ
一般社団法人ぽろんのいえ 代表理事 富樫 京子(臨床発達心理士SV・特別支援教育士)
イラスト:
スケラッコ

MEMBERS

H.Takeuchi

Planner

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