まずはサービスの全容を理解するところから

「ZEB」とは、「Net Zero Energy Building（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）」の略称で、「ゼブ」と読みます。快適な室内環境を実現しながら、太陽光発電やバイオマス発電などによって建物でエネルギーを作り（「創エネ」）、空調や照明、外壁など建物自体の機能を高めて建物で消費するエネルギーを抑え（「省エネ」）、その結果、年間エネルギーの収支がゼロになることを目指した建物のことで、環境省が推奨しています。まずは、ヒアリングによって「RENEWAL ZEB」のメリットや魅力を理解するとともに、安藤ハザマ様より提供された資料を読み込み、「ZEB」および「RENEWAL ZEB」についての理解を深めました。

ターゲットの目線に合わせた情報整理と全体構成

初めにdas.からご提案したのは、ターゲットの目線に合わせて情報を整理し、優先順位を付けた全体構成。当パンフレットのターゲット「ZEBに詳しくない方」が順序立てて読み進められるよう、「ZEBとは何か？」という概要から、ZEBを実現するための技術紹介、改修事例、コストといった詳しい内容へと流れる構成にしました。また、ページ内の構成や表現によって、ターゲットに興味を持ってもらう工夫も施しました。例えば、既存の資料では文字だけの箇条書きになっていた部分を、イラストを交えてより具体的にイメージできるようにしたり、イニシャルコストが多少かかってもランニングコストが減らせることを印象付けるよう、グラフの見せ方を工夫したりしました。

ブルーを基調にした、スタイリッシュ＆スマートなデザイン

デザインに関しては、クライアントのコーポレートカラーであるブルーを基調として、ポイントにイエローを使いながら、スタイリッシュでスマートな印象に仕上げました。また、全ページにわたって図やイラストを多用し、ターゲットである「ZEBに詳しくない方」であっても興味を持って見てもらえて、理解できるように意識して作りました。

二人三脚で「共創」する

完成したパンフレットを見た安藤ハザマ様にも大変喜んでいただきました。ご担当者様と二人三脚で制作を進め、時には安藤ハザマ様社内の意見集約を含めてdas.からご提案する場面もあったため、デザイン面での満足だけでなく、制作過程におけるdas.の「共創」の姿勢にご満足いただけた結果ではないかと考えています。粘り強く建設的な話し合いを重ね、最善の表現を共に見つけ進める「共創」の姿勢によって得られた信頼関係を、さらに深められるように取り組んでまいります。