社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会
「石神井いとなみの起点プロジェクト」ランディングページ
Web・APP / Area Branding
障害のある人とご家族が、安心して暮らすことのできる共生社会を実現するため、多方面にサポート事業を展開する社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会様。デジタル・アド・サービス(以下、das.)では、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会様が主体となって動き出した「石神井いとなみの起点プロジェクト」のランディングページを制作しました。
STORY
動き出したプロジェクトに親しみを持ってもらえるように
—— 思いを届けるランディングページ
2026年春、東京・石神井に新しい福祉拠点が誕生します。「石神井いとなみの起点プロジェクト」は、福祉の専門領域を追求し深化させる「基本となる福祉事業」と、課題解決への探索的な事業への取り組みと発信を行う「みらい創造型拠点事業」。そして、その2つの融合により、東京・都市部における「誰もが安⼼して暮らし続けていける地域づくりのモデル」となることを目指すプロジェクトです。
プロジェクトが立ち上がったのは2022年。社会福祉法人だけでなく、建築設計会社や学術機関、私たちのようなデザイン会社まで、多職種が関わりながら、施設のコンセプトや建築の設計を考えてきました。「こんなプロジェクトが動き出しているよ」ということを知らせ、広くさまざまな人たちに興味を持ってもらうきっかけとなることが、このランディングページの役目です。
施設完成イメージ
—— 誰もが暮らしやすい地域づくりを目指す「起点」として福祉拠点に対する人々の解像度を上げる
多くの人が関わる「石神井いとなみの起点プロジェクト」では、常にさまざまな活動が行われています。最新情報については「石神井いとなみの起点プロジェクト」のnoteで更新し、ランディングページではプロジェクトのコンセプトやビジョン、拠点の特徴や場づくりについての考え方、施設の建築イメージなどをご紹介しています。
「新しい福祉拠点が生まれます」と聞いても、それと自分との関係性については少し遠く感じる人が多いかもしれません。そんな方々へ、「街のシンボルができるんだ!」「自分たちも利用できる場所なんだね」「ここに行けば楽しい体験ができそう」「地域の活動に自分の力を役立てられるかもしれない」と、より身近なものとして感じていただけるように、ビジュアルやサイトの構成に独自性を持たせることを意識しました。課題となったのは、「建物が未完成であること」と「この拠点でこれから行われる取り組みをどのように紹介するか」という点。写真などの具体的な素材がないなかで、初めてプロジェクトの情報に触れる方にも、わかりやすいものになるように検討を重ねました。
施設の特徴をイラストや図で解説
新しく生まれる福祉拠点とそこでの活動をより身近な存在にするために
——キーワードが目に留まるファーストビュー
デザインのベースとなった「石神井いとなみの起点プロジェクト」のロゴは、das.のUX/UIデザイナーによってつくられたものです。ロゴの端々には吹き出しや手などのモチーフがあり、石神井という街で人々がつながりを持つ様子や、物事の起点であることを描いています。このロゴを軸に、アカウントとデザイナー陣が連携し、誰もが使いやすい設計を考案。「多機能型地域生活支援拠点」「強度行動障害のある方の支援」「共創のプラットフォーム」などのキーワードをファーストビューで見える状態にすることで、新しく生まれる福祉拠点での活動内容を連想してもらいやすいように工夫をしました。
情報を分かりやすく伝えるための見せ方の工夫
——多様な情報を幅広い人たちにわかりやすく届ける
今回のサイト制作では、ボリュームのある情報をどのように整理するかがポイントでした。さまざまな側面を持つ「石神井いとなみの起点プロジェクト」は、一言では説明が難しいもの。福祉業界に携わる方だけでなく、「多機能型地域生活支援拠点」といった専門的な言葉を初めて聞く方でも理解できるように、情報のバランスには特にこだわりました。
また、見せ方においては、情報量が多いなかでもコンパクトにすっきりとまとめて見せることと、ご覧になる方がスクロールをしながらページの最後まで楽しんで見ていただけるようにこだわりました。例えば「プロジェクトが継続的に目指すこと」のパートでは、カードのようにめくることができるオブジェクトを取り入れたり、「プロジェクトで取り組む4つの場づくり」のパートでは、横スクロールの動きやアイキャッチとなるアニメーションを実装したりしています。
社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会の職員さんをはじめとするプロジェクトに参画する皆さんからも、ランディングページのローンチを喜ぶ声、先進的な取り組みが発信されることで、良い影響が生まれることに期待する声など、うれしい反響をいただいています。
障害がある人も、ない人も、全ての人が安心して暮らせる場が石神井から生まれていくことを表現したこのランディングページを起点に、プロジェクトに込められた想いが多くの人に届けられることを願っています。
TEAM
- ACCOUNT EXECUTIVE/COPYWRITER:
- H.TAKEUCHI
- ART DIRECTOR/DESIGNER:
- N.YOKOYAMA
- DESIGNER:
- K. NAKANO
- DESIGNER/MOTION DESIGNER:
- D. GO
MEMBERS
Planner
H.Takeuchi
Ux Designer
N.Yokoyama
Graphic Designer
K.Nakano