YKK AP株式会社 様
Interior Coordinate Book 2021
カタログ・パンフレット
窓をはじめとした建築用プロダクトを扱うYKK AP株式会社様。インテリアコーディネートブック改訂のディレクションを手掛けました。
STORY
「建てる」の先の「暮らす」を選ぶカタログ
幅広い建築用プロダクトで暮らしを支えるYKK AP株式会社様。これまでdas.は紙媒体だけでなく、コロナ禍で初開催されたオンライン展示会での動画制作など、様々な形でプロモーションのお手伝いをしてきました。
今回の依頼内容は建築会社や工務店などの施工主がメインターゲットとなるインテリアコーディネートブック改訂のディレクション。メインターゲットの奥にいるBtoCにも訴求できる新しいエッセンスを加えたい、というのがクライアントの要望でした。
まずは既に担当者の頭の中にあった「シンプル・モダン等の“スタイル”で分ける従来の見せ方から“ライフスタイル”にカタログの切り口を変えたい」というアイディアを膨らませ、提案書として具現化するところからスタート。
ライフスタイルという大きなテーマを<食べる・寛ぐ・遊ぶ・眠る・働く>という身近な5つのキーワードに細分化し、家の中で過ごす一日の流れに沿った前付けを入れることで、建てた先にある住む人の暮らしがより鮮明にイメージできる構成を提案しました。
コロナをどう乗り越え、どう味方にするか。
ほぼ全ての打ち合わせが非対面で実施される中、特に難しかったのはリモートでの撮影。できる限りリモートを使いながら密を避け、その分コミュニケーションは綿密に。
撮影ラフは通常より丁寧に作り込み事前にイメージを共有するなど、非対面で生まれがちなテンションの溝を埋める明確且つ丁寧なディレクションで全関係者を巻き込み、ディレクターとして一つのゴールに向かう道標の役割も担いました。
また、今回はクライアントの要望をより正確に表現するため、リモート中心の状況を活用し、全国各地の外部パートナーとの連携にも積極的に挑戦。
外部パートナーによる柔らかい語り口のコピーやナチュラルテイストのイラストがアクセントになり、建築の専門知識がない人や家造りに明確な指標がない人にも親しみやすいカタログに。外部パートナーの新鮮なアイディアはクライアントの要望でもあった「BtoCを意識した新しいエッセンス」を形にする為に必要不可欠な要素でした。
紙だから、リモートだから、できたこと
このカタログの特徴の一つが、上下に分離したページを別々にめくりながら建具とフローリングを自由に組み合わせることができる通称「パラパラツール」。文字通りページをパラパラとめくることで偶発的なインテリアを発見できる斬新な仕掛けは業界でも高い評価を獲得し、「第42回BtoB広告賞 製品カタログ<単品>の部」で金賞を受賞。
デジタル化が進む中、敢えて紙を選択するメリットを最大限に生かしたカタログは多方面から好評をいただき、YKK AP株式会社様の営業ツールとしてもご活用いただいています。
今後ますます増えると予想されるリモート中心の制作で経験と実績を残せたことや、外部パートナーとの連携により表現の可能性が大きく広がったことは、das.にとっても貴重な財産になりました。
TEAM
- CD:
- TAKASAKI.TSUYOSHI
- Pl:
- MIKA.SAWADA(cotonoha)
- C:
- MIKA.SAWADA(cotonoha)
- D:
- KEIJI.ONO(studio KAI*)
- Ph:
- SHUJI.YOSHIDA(GIMMICKS PRODUCTION)
- St:
- NORIKO.YAGUCHI
MEMBERS
Creative Director
T.Takasaki