大切にしてきた信念をつなぐ
新たなネーミングの開発

私たちが最初に取り組んだのは、ネーミングの考案です。代表取締役社長の星 学様にインタビューを行い、対話のなかで得られたキーワードをまとめながらネーミングに落とし込んでいきました。いくつかのアイデアを提案し、ディスカッションを重ねていくなかで、最終的に選ばれたのが「KINETO（キネト）」です。

木場建設様、吉井組様の事業内容は、インフラの整備や新設工事・修繕工事を中心とした土木工事全般。安心・安全な生活環境を維持するためには欠かせない仕事です。新しいネーミングの「KINETO（キネト）」には、「木」と「根」の意味があり、これまでの会社の信念と星様の熱い思いが込められています。

根を張りめぐらせた木の幹から、枝葉が育ち、栄養が循環していく。「根」には、 「見えないところでインフラを支える人々」「見えないところで広がる人の成長・技術力・チーム力」といった会社や社員の強み。そして、根から派生する「木」は、「地域の人々が安心できる街や暮らし」を意味しています。

「自分たちの仕事が地域の人々の暮らしに直結すること、そして、人々の暮らしを守ることが最高の使命であること」。新しいネーミングには、地域に寄り添っていくメッセージも含まれています。

業界のイメージを変える
しなやかさのあるロゴ

今回のブランディングプロジェクトでは、「建設業界のイメージ払拭」をテーマに掲げていました。「きつい、汚い、危険を連想させる3Kを、給料がよい、休暇が取れる、希望が持てる、新しい3Kにしたい」という星様の言葉、一緒に働く星様の奥様の思いを具現化すべく、ロゴ制作に取りかかりました。

コーポレートカラーには、ぬくもりのある緑と黄緑を採用。そして、ロゴデザインは、木の枝と葉をモチーフに一筆書きしたもので、しなやかさを演出しました。一筆書きで「つながり」「成長」も表現。直線と曲線を使い、軽やかさ・新しさも強調しています。

ローディング演出にもこだわった
動きのあるコーポレートサイト

ネーミングとロゴが決定した後に、コーポレートサイトの制作がスタート。統合前の木場建設様と吉井組様はコーポレートサイトを持っていなかったため、プロジェクトが動き出した当初からサイト制作が目的の一つでもありました。人と人とのつながりを大切にされている星様の思いと言葉を紡ぎながら、メッセージがしっかりと伝わる構成にしています。

TOPページから下層ページまで、全体的にイラストをメインにすることで、一般的な建設業界が持つイメージとの差別化を図りました。街と人と社員に寄り添いながら、当たり前の毎日を守ってきた木場建設様と吉井組様。地域とのご縁を大事にする姿勢には、「親しみやすさ」と「安心感」がありました。そんなイメージを視覚的に伝えるために、やわらかさを表現することにこだわり、丸みのあるデザインに仕上げています。

また、スクロールすると木の根が伸びていく動きを加えたり、ボタンデザインに葉のモチーフを入れてみたりと、ネーミングやロゴの提案時に意識してきた「木」と「根」を各所に取り入れています。Webサイトにユーザーが訪問した際のローディング画面ではモーションロゴを取り入れて、ブランドの世界観がより伝わるような演出も。

企業の認知度向上につながる
SEO対策にも注力

KINETO (キネト)様では、今後さらに新しいグループ会社の設立も予定されています。新しいネーミング、新しいロゴになっても、どんな会社なのかがユーザーにしっかりと伝わるように、SEO対策にも注力。オーガニック検索で、上位表示されるように設計しています。

コーポレートサイトで伝えたかったのは、KINETO（キネト）様の持つ高い技術力と地域に寄り添う思いやりの心。企業が持つ魅力を、言葉とデザインで表現するように心がけました。事業内容を明確に伝えられるツールができたことは、企業ブランディングにつながります。新たな一歩を踏み出したKINETO（キネト）様のさらなる成長を願っています。