デザイン、運用体制の見直しを提案

サービスサイト制作にあたり、川場リゾート様の課題は3つありました。

1. デザイン面の刷新
2. テキスト量が多くナビゲーションが複雑で使い心地が悪い
3. シーズン中の最新情報が更新できていない

「解決するべき課題」と、これまでの実績から導き出した「クライアントが求めるデザイン性」を踏まえ、私たちが提案したのは「競合のスキー場も憧れる、今までにないWEBサイト」です。

クライアントの目指すトンマナ、コアユーザーのカテゴリ、利便性などを意識しながら、提案書の段階で「男性的」「インパクトのあるアニメーション」「メンテナンス性の高さ」「女性的」の4方向からデザインをご提案しました。

採用されたアニメーションを取り入れたダイナミックで尖ったデザインには、エントリー層の若者に刺さる、ストリート系のかっこよさを貫きました。

デザイン性とともに重要となるのが使い心地の良さです。欲しい情報がどこにあるのか分かりやすく、操作しやすい、ユーザーとWEBサイトの接点となるUI（ユーザーインターフェイス）設計にも工夫を凝らしました。また、お客様からのご要望もありchatbot（FirstContact）を導入して運営の業務軽減とユーザービリティの強化を図りました。

ガンガン滑る上級者、ビギナーを含むグループ、そして、お子さんと一緒に遊びに来られるファミリー層など、どんなユーザーにもマッチする仕組みを散りばめています。

3社連携から信頼できる運用体制

ハイシーズン（例年11月から翌年3月）になると、スキー場では積雪情報やリフトの運行状況をはじめとした最新情報、チケット購入・不明点の問い合わせなど、情報の正確さと即時性が求められます。そこで、使いやすく分かりやすいUI（ユーザーインターフェイス）と信頼できる運用体制を築くために、WordPressの構築・カスタマイズ・運用保守に長けた株式会社トラム（東京都）様との３社連携をご提案しました。

株式会社トラム様は、das.にとって10年以上の協業関係にある企業。専任ディレクターを起用し、WEBサイト運用中の課題をいかなるときも一緒に解決していく、伴走体制を整えました。その結果、WEBサイトのスピーディーな更新、オフシーズンのメンテナンスや新コンテンツの提案も実現。運用体制を万全にすることで、川場スキー場様が安心して運用できる状態になりました。

スピード感を重視したプロジェクト管理

プロジェクトの走り出しはスピード感を重視し、制作が始まると直接お会いするオフラインミーティングを実施。週に1度のオンライン定例ミーティングを重ね、コミュニケーションツール「Slack」も通じて、コミュニケーションを密に取ることで細かなご要望もチームで叶えてきました。

独自性が光るWEBマガジン「KAWABA LIFE」

川場スキー場のコース紹介やサービス内容といった基本情報に加え、「川場らしい楽しみ方」を提案するWEBマガジン「KAWABA LIFE」の連載を実現しました。多彩なユーザーニーズに応えられるように、ビギナーを含む複数人のグループ、女性グループ、ファミリー層とターゲットを変えながら、まるで雑誌を手にするような感覚でスキー場でのモデルプランをチェックできます。

2023年10月の公開以降も、「KAWABA LIFE」の更新は継続。SEO対策にも配慮した鮮度の高い情報をWEBサイトから取得できます。

企業価値を高めるブランディング力

運用体制の構築、そしてマーケティングに至るまでブランディング力が問われた今回のプロジェクト。BtoBの制作事例が多いなか、対ユーザーとなるBtoCのサービスサイトを担当させていただき、制作メンバーにとっても表現の幅を広げる一つのきっかけになりました。

今回のプロジェクトがスムーズに進行できた要因は、制作メンバーがクライアントの要望をヒアリング時点でよく理解し、ブレることなく言語化できたこと。そして、ディレクター、デザイナーが膨大な情報を要約しつつも、川場リゾート様の世界観を最高の形で表現できたことにあります。この経験を生かし、WEBサイト制作後の将来設計までご提案できる仕事に今後も挑戦していきたいです。